再就職は自分を知ることから始まる

リストラされた中高年が再就職を考える場合、転職市場の厳しさを覚悟して決めるのですから、それなりの理由があります。あるいは意に染まず再就職を余儀なくされる場合もあるでしょう。いずれにしても年齢的に若年層との競争に巻き込まれるわけですから、それなりの覚悟が必要です。特に若年層の給与と中高年の給与を比べると、若年層の給与は安いです。また、これからの在職年数を考えると、やはり若年層には負けます。そうなると若年層と競争に勝つためには何が必要かもおのずとわかってくるでしょう。再就職を「職を変る」と定義してみると、様々な形態があります。一番多いのが他社への転職です。次に多いのかどうかは分かりませんが、独立自営をするでしょう。要するにフリーランサーになったり、会社を興したり、フランチャイズに加盟したり、ということです。こうしてみると選択肢は多いように見えますが、それぞれで成功するのはハードルが高いです。もしかしたら一般企業に就職するより難しいかもしれません。それはやはり年齢からくるものが関係していると思います。転職は今では当たり前になっていますが、中高年からの転職は少しばかり様相が違います。それは事実上、人生最後の転職となる可能性が高いからです。例えば定年後の就職を考えれば、今まで携わってきた仕事と関係ない仕事をせざるを得ないケースは当たり前のようにあります。また、転職市場は当然ながら年齢の幅は広くとられており、自分より若い人との競争にもなります。さらに就職ができたとしても、若い上司に使われるといったケースもあり、その辺を納得したうえで当たる必要があります。就職試験でまず相手先の担当者があなたを評価するのは履歴書と職務経歴書の内容です。中高年の場合は、それまでの職歴があるので、これらの書類を書く過程で希望企業の求人内容との整合性が理解できる場合があります。つまり希望企業の求人内容と自分の希望がマッチしているのか、自分が希望企業の担当者だったら、自分の経歴はどうなんだろうか、という目で見られるはずです。新卒と違って社会経験はかなり重視されますし、余りにもかけ離れた職種への応募は最初からはねられる可能性が高いことは覚悟しておきましょう。

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リストラ後のいろいろな働き方

中高年の再就職は難しい、というのが通り相場です。サラリーマンで失業保険をもらっても、支給期間内に次の就職先が見つかるのはかなり難しくなっています。特にある程度、希望条件を絞った場合、その難しさは倍加します。また、収入面でも減少するのは覚悟しなければなりません。特に今の時代は中高年は人工構成比で行けば、多い年代に当たり、同年代通しで仕事を奪い合う様相を呈しています。一般公募の件数も非常に少なく、年齢不問などの条件があれば、中高年が殺到します。経済、法制度(新会社法、SOX法など)の影響で雇用情勢はかなり変化しています。また、経済のグローバル化により地方の中小企業も世界のマーケットとの競争になっています。こうしたことを背景に中高年が培ってきた経験や知識が役立つ場面は狭められているようです。特に多くの部署を経験した人ほど、結果的に器用貧乏となり「使えない」人材となる可能性が高いです。しかし、こうした情勢を見越して「自分への投資」を怠らなかった人ほどあわてないで済むようです。中高年の再就職がかなり厳しいということから、最近では地方の少子高齢化、過疎対策などで、中高年を受け入れる自治体が多くなっています。単に居を地方に移すだけでなく、そこで職を得ながら暮らすわけですから、ある意味転職といっても差し支えないでしょう。ただ、この場合でも家族の問題、移住先の仕事や収入、住環境、将来像など、次前に綿密に計画、調査が必要です。単に憧れや田舎暮らし、といった動機で実行した場合、取り返しのつかないケースもあり、成功している人たちはやはり事前に時間をかけて綿密な調査と、近隣の人たちとの交流を怠っていなかったようです。

再就職に必要な3つのポイント

中高年が再就職を考える場合、転職市場の厳しさを覚悟して決めるのですから、それなりの理由があります。もしあなたが技術職などでユニークなアイディアを持っている場合、それは転職、いや会社を興せるいいチャンスかもしれません。特に大学の研究者が会社を興せるように法律が改正になったため、教授で経営者という例も多くなりました。教授とまで行かなくても、こうした組織は研究職以外の人材(例えば技術営業など)が不足しているので、経験が豊富なあなたであれば、こうした組織で腕をふるうことも夢ではありません。またこうした組織はニッチというより基礎的な部分からの研究を積み重ねてのデビューですから、対象市場は大きく、成功すれば反対報酬も大きいのが特徴です。2006年の中小企業白書ではこうした大学発ベンチャーの目指す市場は、国内ではなく多くは世界を目指していると解説しています。中高年が再就職するとき求められるのは@即戦力(明日からすぐに戦力になれる実力を期待される)A経験(教えなくても暗黙知をまわりに伝播する)B実務、管理能力(現在までの経験での実務能力と管理能力をすぐに発揮して欲しい)などがあります。ですから異業種へ転職する場合は、かなり難しいと考えたほうがいいでしょう。若ければ育てる(最近はそういう余裕もありませんが)ということも考えられますが、年齢的にそれは難しく、同業種からの中高年の希望者があれば、当然、その人が採用されます。就職するには必ず試験があります。就職試験には面接試験はつきものです。中高年の場合、面接試験をする側だったものが受ける側にまわると、面接試験の素人になってしまいます。しかし、最近は新卒も含め、面接は試験の中でかなり重要な位置を占めていますので、それなりの準備は必要です。特に履歴書や職務経歴書に書かれた内容についてはしっかりと実績が話せる必要があるのは当たり前として、転職以前の会社の秘密事項や不平不満を述べるのはNGであることは間違いありません。

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Copyright © 2008 50代サラリーマンのリストラ後の再就職の秘訣